2015-02-07

面倒なこと

昨年の今頃、幼稚園の役員のクジを引いてしまいました。
クラス幹事とかではなく、父母会の役員。
住所で縦割りにされた30名余りを取りまとめ、11月にはフリマの一店舗を任されます。

その夏頃からフルタイムでの復職が既に決まっていた為、先が赤く塗られた割り箸を手にした時は頭の中が真っ白になりました。

子供達が通っているのは保育園ではなく幼稚園。
通常の保育前後に預かり制度を設けている園なのでフルタイムで働いているお母さんもいるにはいますが、こういう役員決めに関しては除外対象となりません。
それが一年経ち、来年度を引き継いで下さる方も決まり任務が終了します。

正直言って面倒くさかった。
連絡のやり取りをしたり、手紙の原稿を書いたり。その時間があれば何点のアクセサリーや洋服が作れたことだろうか。

でも色々なタイミングやペアの方に恵まれ、大きなトラブル無く終えられた事に安堵すると共に、今はやって良かったと思っています。

何らかの組織に属するということは周りの人たちに支えられているということ。
「やらずに済むならそれに越したことはない」「やっていない人もたくさんいるんだし」と言ってしまえばそれまで。
こういう面倒な役割はその通りかもしれません。

でもそういうものを引き受けると、そこには必ず得るものがあると私は思っています。
そして「なんで自分ばっかり」と思う事もあるけれど、生活全体を見渡すと自分も必ず誰かが無償で時間と労力を費やしてくれたことの恩恵を受けているのです。

毎年家族で行っている地元のお祭りを運営してくれている町内会の人たち。
マンションの管理組合の人たち。
幼稚園のクラスのお世話役をやってくれている人たち。
会社の忘年会を盛り上げてくれる幹事の人たち。

直接その人たちにお返しができない代わりに、微力でも自分もどこかで役に立てれば、と思って一年を過ごしました。

今年のささやかな目標は「面倒なことを面倒くさがらずにやること」。
もちろん明らかに面倒な人間関係に首を突っ込んだりはしません。
時間も限られているので自ら「ハイハイ!!」と手を挙げるようなこともないでしょう。
でも正当な理由で回ってきた役割や目の前にある雑務。
面倒でも誠意を持って取り組もう、と。

それが責任ある大人というものだと思います。
そしてそういうものは必ず自分に回り回ってくるもの。

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